たくさんのいじめを受けている
真紀の前に先生はいない。



「もう諦める。
新しい彼氏作って忘れる」


それには私も、軽いと感じた。


「それ、軽いよ。」なんて言えない。


「うん。そうしたほうがいい」
私の答えは、思いと逆だった。



新しい彼氏は、どこか先生と似ていた。
話し方。仕草。匂い。



まだ忘れられてないんじゃん。
こんな気持ちだった。


「今度は頑張るんだよ!?」
私はそう言って、真紀の背中を
ポンッと叩いた。


これは本当の私か?