自分の中の何かが音もなく崩れ、弾けてしまった。


どこまでも傷つけ。


あたしなんか壊れてしまえばいい。


白になりきれなかった奴はいらない。


消えてしまえ…


悠希と別れ一人を避けるようなったあたしは、男女関係なく友達と遊びに行く日が多くなった。


彼氏などいらない。


とことん騒いでいたい。


誰でもいい。


隣にいて…


一日が長過ぎて狂いそうで。


とっとと終わらせ、余計な事は考えたくない。


みんなと楽しみ、誰かと同じ空気を吸ってるだけであたしは救われていた。


とにかく一人にならない方法を考えメールや電話を無差別にかけまくり、人を繋ぐ毎日。


安くあがるカラオケ通いが日課になり、仕事が終わればカラオケ三昧。


「そんだけ好きならマイマイク買ったら?」の勢いだ。


お決まりなのか年頃の女友達が集まれば必ず話題は決まっていた。


「ねぇ~知ってる?あの子結婚したらしいよ」


「マジで!?ってか周り結婚し過ぎじゃね!?」


「うちらやばいよね…」


年も年なのだろう。


知り合いの女友達は地味に身をかため、結婚をし始めていた。


結婚なんて人生の墓場に自ら突っ込むなんて馬鹿らしい。


一度離婚の経験をしてるあたしは二度と結婚などしたくなかった。


こうも毎日人を繋ぐとさすがになかなかカラオケに行く人数も集められない。


知恵を絞り人を簡単に集める方法を考え考え考え考え抜いたらたどり着いた答え。


~合コン~


全く知らない人間が集まる方法はこれしか浮かばない。