「話したんだから、イかせて……」
『あ?あー、時間ねぇ。これから人と会うから、終わってからだ』
「えー……地獄だわ」
『さっさと言わねぇ優希が悪い』
『今日は一緒に帰るぞ』
「えっ?本当!嬉しい」
『あぁ、また後でな』
俺は優希を部屋から出し
組員に電話をした
そして真にも話した
「隼斗さん、申し訳ありませんでした」
『謝るのは俺だから……』
これで……もう一人の俺にたどり着く
しばらくして、聡が来た
「悪いな……」
『いや、俺も話がある』
聡の話は
やはり俺が水河について調べている話だった
「どういうことだよ、俺や親父を調べてるって……なんなんだよっ」
『聡……これから言うことは他言無用だ』
俺は親父に話したように聡にも包み隠さず全てを話した
聡の顔は青ざめている
「そ、そんなことが?」
そして、優希から聞き出した情報も伝えた
「……な、なんだよ、それ」
聡は沙希の存在すら知らなかったらしい
そして、母親が亡くなっていたことも。