そしてこのあと辺りは静まり返った



バシっ

パンっ

カーン



綺麗な音が体育館一帯に広がる



「あぁー、体育館だからこれぐらいしかできませんけど「「「きゃー♡♡♡♡♡♡」」」」



最後の方声遮られてたよ


でも今のは
本当にすごかった


サーブで打った球はさっき同様宙を遮り
置いてあった空き缶のど真ん中に命中


いや、すごい




私は小学校の頃ちょっとだけ
硬式テニスのクラブに
しゅんきくんと通っていた

いや、上手いのは知ってたけどね…
これは凄すぎる





こうゆうのなんていうのかな?




あ、憧れたんだ



「凛、私テニス部入るわ」





しゅんきくんの存在は

今の一球で
たった一瞬で

ただの幼馴染から憧れの先輩へと
変わっていった