「オレ甘いもの苦手だからさ。代わりに、先生が食べて。」


「んっ!?」



チュッと重なった唇。



慌てて辺りを見回すわたしと違い、三木くんはふふっと笑った。



み、みんながいるのに……!!


誰かに見られていたら、どうするの!?



そんな思いを込めた目で、三木くんを睨みつける。



「ふはっ……可愛い顔が台なし。」



か、可愛い!?


次はボンッと、顔が熱くなった。



「あ、やっぱ嘘。今も可愛いよ、せんせー。」


「っ……か、からかってるの?」


「からかってる? ……まさか。本心だよ。」



顔どころか、体中が熱い。


三木くんの言葉を聞くだけで、体中の血が沸騰しちゃったみたい……。



「……またね、せんせ。そんな顔、オレ以外の誰にも見せないでよ?」



もう一度チュッと、軽く唇を重ねた三木くんは席を立ち


「あれー? 海人ー?」と三木くんを呼ぶ、笠岡くんのとこへと戻って行った。