『海飛!ありがとね!助かったよ!』


はは。よく言うぜ


「おうょ」


まぁ、コイツもあんな事なんて無かったら普通の生活出来たのかもな……
ごめん、俺はまだ弱い………

だから、お前の事を守れなかったんだ…

くそっ。俺がもっと強かったら…


ちくしょうっっ!!


『か、海飛?大丈夫?』


あ、コイツの前なの忘れてた


「あ、あぁ。ちょっと眠いから。保健室行ってくるは。」


『うん!さっきは、ありがとね!海飛!
また……また!おねがい!』


……。


「おう」


あ、きた、アイツが……


タッタッタッタッ…




[も〜も〜は〜ちゃ〜ん♡]

ガバッ


『ふぇっ///』


あ、って、なに抱き着いてんだよ!

「おい、放せよ。紫苑」

そう、コイツは紫苑。
桃葉の事が大好きなんだよ。
でも、桃葉は、気づいてない。
こんだけ、わかりやすいのに…
ドンマイ。紫苑……

[ぶぅ〜。なんだよ!海飛!海飛には、関係無いじゃないか!!]


コイツは、男の癖に可愛い顔をしてる。
だから、モテる


「桃葉が、困ってるぞ」


[あっ!ごめんね?桃葉ちゃん!]


カタカタ…

あっ!ヤベ


[え?も、桃葉ちゃん?]


「おい!桃葉!桃葉!!」



『やだ……ごめんなさい…ごめんなさい!!
私、もう……もうしないから!!!ごめんなさいっっ!!!!』


やっ、やべ〜。
気づいたら、今は、授業中だから、人はあんまり居なくなってた…。

けど、久しぶりだな。

こんなに、桃葉が取り乱すの……


昔の事…を思い出したんだろうな……