それでも嬉しい。 「郁也のこと…たくさん知りたいな。」 私がそう言うと郁也は乱暴に私の髪を撫でた。 「バカッ、そんなことを簡単に言うなって!」 「そんなこと?」 郁也を見ようとすると頭を下に向かされる。 「こっちみんな!バカ!」 郁也は顔を背けてたけど、見えてしまった。 郁也の真っ赤な耳が。 でも私何か言ったっけ?恥ずかしいようなこと。