「……佐藤とはどうなの?」 「へ?どうって?」 校門を出て、しばらく歩くと郁也は口を開いた。 「だから、おまえ佐藤のこと好きなんだろ?何か進展は?って聞いてんの。」 「うっ……えっと、特にはないかな…」 私がそう報告すると郁也はフッと笑った。 「そうか。ま、何か進展あれば教えろよ?」 「え?郁也に?どうして…」 「…幼なじみだからだよ。」 ふーん、幼なじみって恋のこと報告しなきゃいけないのか。