「い、くや……?」



佐藤の時とは違い戸惑いの色を見せる由奈。



小さくてかわいいな、抱きしめやすい。髪の香りもいい香り……って俺は変態かよ……




ギュッと離さないように強く抱きしめると由奈はふふっと笑った。



「小さい頃の郁也みたい。甘えん坊さんだったもんね。」




抵抗せずに微笑みながらそう言ってくれる。




「俺は……ずっと変わんないよ。」




由奈が大切なことも、由奈を想う気持ちも。