「それもそうだな。俺はおまえを溺愛してるよ。」




「なっ、そんなこと目の前で言わないでよっ!」




余裕そうな郁也に顔が真っ赤な私。




「私だって…溺愛してるもん……」




消え入りそうな声でそう言うと郁也はフッと笑った。




「問題です。俺は今余裕があるでしょうか、ないでしょうか。」




そして突然そんなことを聞かれる。





「ある、でしょ?」




だって余裕ないのはいつだって私ばかり…



そう言うと郁也は私にデコピンしてから口付けた。