「で、でも……!」




「でもあの彼氏が好きって言いたいの?んなもん、俺の知ったことかよ。」




怖い。



こんなの石田くんじゃない。



ーー『妖精さん』そうやって笑いあってたあの時の彼とは全然違う。




何が彼を変えてしまったの?



イジメ?屋上から飛び降りたこと?

それとも………私?





「遠慮してもどうせ傷つくことになるんなら、遠慮しないことに決めたんだよね、俺。」




怖い怖い怖いー



石田くんは紛れもなくあの時の彼なのに、何か違う。



雰囲気かな、性格かな。


あの時の彼の面影は一切ない。