そんな……私と別れたいのかな。



ズキズキ胸が痛む。




「あのさ、この間は悪かった。突き放したりして。」




郁也はハッキリとそう言う。




「悔しかったんだ。おまえがあんなに石田を想ってるなんて。」




え、そんなんじゃ……



郁也の言葉に顔をあげる。




「でもやっぱ俺おまえいないとダメみたいだわ。なんか心の中に隙間ができる感じ。」




郁也はそう言って微笑む。