「…おまえは優しいからさ、相手のこと考えてんのかもしれねぇけど、

もっと自分を大切にしろよ。ひとりで抱え込むなんて辛いだろ。」



郁也の優しい声色。



「ありがと……じゃあ聞いてくれる?」






***



あれから郁也の家にお邪魔して、私は石田くんとの中学時代のことを話す。




それから今日あったことも全部。




話し終わると私は涙を流していて、郁也はそんな私をジッと見ていた。