「あ、ありがと……」 佐藤くんの斜め後ろをついていくと屋上へ着く。 そして屋上には郁也がいた。 「いっ、郁也…っ!」 私が呼ぶと郁也はゆっくりと私に視線を向ける。 そして佐藤くんを見ると一瞬目を見開いていた。 「……何の用だよ。」 機嫌が悪いのか、声色が怒っている。 「えっと、その……授業、行かないの……?」 声が震える…… なんとなく、目線を合わせられないから俯いてそういう。