「今すぐ断れ。」



「え、やだよ。てか、なんで?」



「あのな、男の家に行くとか自殺行為なんだよ!襲われるぞ!」




もう、郁也は心配性だなぁ……





「大丈夫だよ、犬観に行くだけだし、それに郁也だって襲わないじゃん。」




ニコリと笑いかけるとため息をつかれる。




「やっぱバカ。俺とアイツは違うの。手に入らない女とふたりきりとか俺でも襲うし。」




えー、ほんとに犬を見にいくだけなのに。



「でも…ミルクちゃん見たい……」



俯くと郁也は少し困ったような顔をした。