放課後になり、郁也と帰る。 「今日の昼休みはずいぶん盛り上がってようで。」 郁也は呆れたようにそういう。 「うん!石田くんったら犬が大好きだそうで盛り上がっちゃった!」 話が合う人がいるっていいね。 「……悪かったな、俺が犬嫌いで。」 そう、郁也は犬嫌いっていうか、動物嫌い。 お母さんとかはアレルギーだし、 周りに動物のことを語れる人がいなかったのだ。