それからしばらくが経った。




「郁也、一緒に帰ろ。」



郁也と一緒に帰っていると、



「セーンパイ!」



後ろからギュッと抱きしめられた。




「きゃっ、石田くん⁉︎ 」




それは先日告白してくれた石田くんだった。




「先輩っ、その人が彼氏ですか?」



私に抱きつきながら聞く石田くん。




「え、うん…そうだよ。」



すると郁也は不機嫌そうに石田くんを私から剥がしとった。




「テメェ、誰だよ。」




キッと石田くんを睨む郁也。