「朝霧におまえが泣いてるって伝えた時、朝霧どうしたと思う?」



優しい声色でそう聞いてくる先生。



「っ、舌打ち……?」



俯いて涙をこぼしながらそう言うと先生はフッと笑った。




「違うよ、アイツ、俺の胸ぐらをつかんだんだ。」



「え……?」




なんで郁也がそんなこと……




「で、すごい形相で

『アイツに何した。泣かせるなんてありえねぇ。もし手とか出してたらぶっ殺す。』

とか言われたんだよね。」




苦笑しながら言う先生。