「……やっぱおまえが泣いてる理由なんて興味ねぇわ。」 そう言って私に背を向けて社会科準備室を出て行く郁也。 それとすれ違いに先生は入ってきた。 「朝霧と綾崎って付き合ってないんだよな?」 「は⁉︎つ、付き合ってるわけないじゃないですか!」 どこをどう見たら先生はそう思ったのだろうか。 だいたい私は…佐藤くんのことが……