「え、あの、人違いとかじゃないですか?」



恐る恐るそう言うと男子は勢いよく顔を上げた。



「そんなんじゃありません!好きな人なんてだから、絶対に間違えません!」




滑舌良くハキハキという男子。




「え…でも私……」




「彼氏がいるんですよね、知ってます!」



知ってるのか……ならわかってくれるかな…




「彼氏さんて確か幼なじみだったんですよね!」




「え、うん、そうですけど…」