郁也は女子たちに向き直る。 「…コイツは俺のことわかってくれてるよ、全て。何もわかってないのはお前ら。 つか、部外者のくせに口出しすんな。ウザいんだよねそういうの。失せろ。」 郁也が低く吐き捨てると女子たちはひるみながら逃げようとする。 その背中に向かって郁也は呼びかけた。 「あとさ、コイツに似合わない髪型とかねぇから。」 女子たちは足を止めようともせずに去っていった。