「…そういうこと簡単に言うなっつーの。だけど……ありがとな。」




郁也はそう言ってから私を離した。




「でおまえ、手に持ってんのはなんなの?」



私の持ってる巾着袋みたいなものを指差していう郁也。




「あぁ、間違えてお弁当も持って来ちゃったんだ。」




私がそう言うと郁也は苦笑した。




「ま、俺もパン持ってるし、一緒に食べるか。」




「うんっ!」




そうして私たちはお昼を一緒に食べた。





言うまでもないが、 それから放課後になり家に帰ると質問攻めをされるのだった。