「……最初はおまえが変わりたいっていうから協力したけど……やっぱ嫌だわ。」
郁也は切なげにそう言う。
「他の男におまえの魅力とか知られたくない。
実は可愛いとか天然とか結構ものをいうとことか知ってんのは俺だけでいいのに。」
すると郁也は私を抱きしめる。
「……ごめんな、今俺の言ったことは気にしないでくれ。本当悪りぃなこんな俺で。」
苦しそうにそういう郁也を私はキッと睨む。
「なにそれ、私は郁也の全てが好きなんだよ。謝らないでよ。
これだけじゃ嫌いにならない、ううん、嫌いになんてなれるわけないよ。」
ニコリと微笑みかけると郁也は私の唇を奪った。