追いかけようと、教室の人混みをかき分けてると、



「きゃっ!」



誰かの足につまずいて転んでしまう。




「ドジね、綾崎さん。」



その足の主は派手目のグループの女子で前までは郁也と絡んでた子たち。



そして転んでる私を見てクスクス笑ってた。




「ダサーい」

「ウケるんだけど」



女子たちにそう言われ恥ずかしくなってしまう。




「ご、ごめんなさい、私の不注意で…急ぐから、さよなら!」




そう言ってまた走り出す。



郁也は多分、屋上にいるだろう。