だけど男子たちは郁也に食い下がる。 「なんでだよ、んなことわかんねぇじゃん。」 「そうだよ、それに朝霧は関係ないだろ。」 男子たちが郁也を責め立てる。 「あ、あの……っ…」 勇気を出して声をかけるとみんな私に注目する。 「あんま郁也に怒んないで……」 私がそう言うとひとりの男子が思い出したように頷いた。