「郁也は知らなかったと思うけど私、小中と郁也のこと好きだったんだよ。」



私がそう言うと郁也は少し目を見開く。




「でも郁也は中学2年くらいになると私を避けはじめて……」





あの時は辛かったなぁ。今まで登下校も一緒にしてたのに、避けられて関わりがなくなっちゃうんだもん。





「で、それで嫌われたんだって思って。諦めなきゃって迷惑だからって思って。」




あの時は何度も泣いた。


話したくて、仲良くなりたくて、

なんとか関わろうとしたけど無理だった。