「…ごめん、我慢できなかった。」



郁也にそう言われフルフルと首を横に振る。




「あの、ファーストキスが郁也でよかった……なんてっ!」



何恥ずかしいこと言ってんの、私。



喋ってる途中でその場に座り込み、顔を両手で覆う。



「ふーん、ファーストキスか……ま、あたりまえか。」



やけに嬉しそうな郁也の声。