「あの日、もう一回言ってくれるって言ってたよね?もう言ってくれないの?」




……郁也の瞳は、言わなきゃ答えないっていう瞳をしている。



もう……恥ずかしすぎる……




「私…あの、その……」



うぅ、やっぱ無理……



絶対今私涙目だ……



そんなことを思ってると、



「んっ…!」



郁也に唇を塞がれた。




なっ、これって、き、す……



カァと顔に熱が帯びるのがわかる。



郁也はしばらく口づけした後私の唇から離した。



そして舌で自分の唇をなめている姿を見て妙に心臓が鳴り止まない。