そこにはかなり不機嫌な郁也がいた。



「い、いいいいい郁也…!」



郁也は私の腕をキリキリとつかんで笑顔で口を開く。




「なんで一週間俺を避け続けたのかな?由奈ちゃん?」




く、黒い…笑顔が黒いよ郁也……!




「え、なんのことでしょうか?」



とぼけると郁也は腕を離してジリジリと私に近づいてきた。




「とぼけてんじゃねぇよ。つーか、あの日俺に避けないで、って言ったの誰だっけ?」




「そんなの知らない!」



私も少しずつ後ずさる。