【朝霧 郁也side】




「熱下がったらまた伝えるから覚悟しといてね?」




由奈に告白された。



しかも幼なじみじゃない方の好きって言われた。



恥ずかしそうに笑う由奈がたまらなく愛おしい。




今、部屋でふたりきり、告白、抱きつかれてる、という理性を壊すキーワードがそろっている。



しかもベッドの上。



普通の男だったらすぐに押し倒すだろう。



でも俺にはそれができない。



だって、由奈を大切にしたいから。怖がらせたくないから。




でもそう思える余裕もなくなってきた。