郁也に抱きしめられてる状態でものすごく心臓がバクバクという。




「…あの、郁也?その前にその子離してあげて。顔真っ赤で死んじゃいそうなんだけど……」




店員さんのその声で郁也は私を離す。




店員さんの言う通り、私の顔は真っ赤だった。



「おまえ、なんでそんな顔赤いんだよ…」



郁也が呆れたように言ってくる。



郁也、どれだけ鈍感なのよ。こんなに心臓がドキドキいって顔が真っ赤になっちゃうのは、

郁也が好きに決まってるじゃ……