「この子可愛いらしいし、優しそうだし、雰囲気も女の子っぽいし、 結構モテると思うんだよね。だから誰かに取られる前に俺が予約しとこ。」 そう言って店員さんの顔が近づいてくる。 「っ」 怖くて固まってると、 「きゃっ…」 私の体重が後ろに傾いた。 そして気づいたら郁也に後ろから抱きしめられていた。 「……初対面の女になにやってるんスか。てか、先輩仕事中ですよね。」