「は?おまえ聞いてないの?海にはおまえとおまえの母さんと俺の俺の母さんで行くんだけど。」



え……みんなってそういうことだったの?てっきり家族で行くかと思ってた…




「知らなかった……」




私がそう言うと郁也はため息をついた。




「……俺どうにかして断っとくから。じゃあな。」




そう言って窓を閉めようとする郁也の手を慌ててつかむ。




「ちょっと待って……」



だけど郁也はそれに構わず閉めようとする。



ちょ、まじ待って、私の手が挟まっちゃう…