「郁也、どうしちゃったの?」
「あ、もしかして今日も綾崎さんと帰るの?」
「……もうアイツとは関わらねぇって決めたから。」
俺がそう言うと女たちは目を輝かせた。
「やっと綾崎さんにきょうみがなくなっんだ!あの子は地味で私嫌いなんだよね。」
女たちは同意を得ると思ってんのか、ニコニコ笑顔でそう言ってる。
「俺は…アイツのことが好きだ。」
「え?」
俺がそう言うとぽかーんと間抜けな顔をする女子たち。
「好きだからこそ、関わらないんだ。俺じゃアイツを幸せにできないから。」
「な、何言ってんの⁉︎郁也らしくないよ、あんな地味な子のどこがいいの?」
そういう女たちに舌打ちをする。