じゃあ佐藤くんのことは? もう、好きじゃないの?いつから?なんで? 立ち尽くしていると近くに他学年の女子が通りかかる。 「アンタ、諦めたの、この間言ってた好きな人。」 「うん、なんか…恋に恋してたって感じ。本当の好きな人ができたらその人なんてもうなんでもよくて…」 「えー、なにそれ、新たに好きな人も恋に恋してました。とかじゃないといいね。」 「絶対違うよ!」 その会話が耳に入る。