「……俺、先教室戻るから。」



佐藤くんはそう言って去っていく。



誰か教えてよ、この感情の正体を。



でも…もしも私が郁也を好きだったのならば、今までの関係が壊れてしまう。



幼なじみなのに、せっかく最近仲良くなれたのに、また距離ができてしまう。




だから私は郁也を恋愛対象として好きじゃない。



私が好きなのは、幼なじみとしての郁也だ。