【綾崎 由奈side】




ビショビショで途方にくれてた私のところに来てくれたのは佐藤くんだった。




「事情は女子たちから聞いたよ。大丈夫だった?

これタオル。とりあえず拭きなよ。」



「うん…ありがと……」



佐藤くんから貸してもらったタオルで拭くと多少はマシになった。



「えっと、俺と郁也のせいでこうなったんだよね、綾崎に構うからって。」



「うん…まぁ。でも…っ……」



これは郁也と佐藤くんは何にも悪くない。