―もっと、刺激的な恋を。―

「結婚しよう」
私は、告白...いや、プロポーズされた。
同い年で学校一のイケメンとの噂の。
佐々木慶翔（ささきけいと）に、
私は、ごく普通の女子高生...では、ないか。
父は大企業ですごいグループの社長。
祖父はそこの会長。つまり代表取締役。
そこの一人娘、朝海ゆん（あさみゆん）が私。
確か、佐々木慶の家も父親が大企業の社長じゃなかったか。でも、佐々木慶翔は二男だったと思う、
つまり、朝海グループの跡継ぎになるために私にプロポーズ...

政略結婚

二人の婚約はこの言葉が丁度いいだろう。

そう、始まりは最悪だった。
私達は親同士の約束で婚約させられた。
高3までの2年間お付き合いをして佐々木慶翔が18になったときに婚姻届を出す、それが約束。