良哉「花梨、ちょっと来い。」
『あれ?まだその名前だったんだ。もうそれいいよ。』
良哉「.....玲、来い。」
『え、ヤダ。』
颯太「いや、ちょっと質問があるさかい来てや。」
『なんか、颯太に言われるとちょっと.....』
雀人「お願ーい!」
由衣「玲ー!」
『そんな可愛く言ってもムダ。』
そんなの効かないし。
大空「.....玲。」
『しょうがないなぁ。』
颯太「大空に言わせとけば良かったやん。」
屋上
『で、話ってー?』
分かってるけどさっ
良哉「なんで黙ってた。」
『いや、別に黙ってたワケじゃないけど。言うタイミングがなかっただけ。』
由衣「そんなケロリと言わなくても」
雀人「ねぇ?」
だってケロリと言っちゃうんだもん。
致し方ない
『質問それだけ?』
良哉「まだある。なんで逃げてるんだ?」
『それは言えないなぁ~』
良哉「あいつらはお前のこと許してんだぞ。」
『さぁ?それはどうかな?』
少なくともそれはありえない。
だって聞いちゃったんだもん
あれは來が死んじゃった時
私が偶然そこにいた人、
雅俊と唯と潤と彩香が話してた。
彩香「來が.....死んじゃったんだね」
唯「.....そうだな。」
雅俊「どうする?副総長がいなくなって..........」
潤「てかさ、あれ全部玲のせいだよね」
唯「はぁ?何言って..... 雅俊「俺もそう思う」はぁ?雅俊も何行ってんだよ!」
雅俊「だってどう考えても玲のせいじゃん!玲がもっと周りに気を配れば來は死ななかったのに.....。 」
彩香「だからって酷くない?皆玲のせいにして!」
潤「どうせ雅俊だって彩香だって思ってるんだろ?!全部玲のせいだって。」
唯、彩香「ッツ.....。」
.....何それ。
そっか、全部私のせいか。
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
私のせいなのか.....。
ゼンブワタシノセイ.....。
大空「.....?玲?どした?」
『ッツ.....な、なんでもない!』
ヤバイ、あのこと思い出しちゃった.....。
良哉「.....あ、今日もうすぐ嵐鬼と藍猫の奴ら来るから。」
『はぁ?何言ってんの!?サイテー!』
今すぐ逃げなきゃ!
『どいてっ!』
まっすぐ出口にむかう.....
と
思ったけど塞がれてんな。
どーしよ。
ピロピロピロピロピロ
良哉「あ、もしもし?唯?今屋上のドア?え、開かないって?.....あぁ、颯太と雀人が塞いでた。今すぐ開けるわ。.....うん、うん。わかった。じゃな。」
えぇ!
もう来たのぉ!!!!
良哉「颯太、雀人開けろ。」
ガチャ
『ッツ.....。』
なんで
なんで
なんで皆がいるのよ。
どうせ心の中で
悪口言ってるくせに
逃げなきゃ
スタスタスタ
パシ
『..........て。』
大空「.....え?」
『離してって言ってるでしょ!』
もう変装なんて終わり
パサリ
雷鳥「ッツ.....!?」
『.....どう..して?どうしてここに来たの!?』
彩香「玲....。」
『どうせ皆私のこと心の中で悪口言ってんでしょ!?私來が居なくなったあと雅俊たちが話してところ聞いちゃったんだから.........。』
藍猫「ッツ!?」
そうだよ、皆私のこと居なくなってもいいって
思ってるんだよ。
『どうせ.....どうせ私のこと居なくなってもいいって、思ってるんでしょ!?折角私が皆の前から消えて良かったんでしょ...!?』
結月「そんなこと思ってなんかいない」
『思ってる癖に!そんな嘘みたいなこと言わないで!』
『知ってるよ.....?藍猫の先代の人達皆私のせいだって言ってるんだよ!』
「お前が代わりに死ねば良かったのに」
「お前は生きている価値なんてどこにもないんだ!」
「來を返してくれ!」
「最低な奴!」
どれだけ私の心が傷ついたと思ってるの?
『そんなに消えて欲しかったら
消えてやる』