優羅の手をとると………
「……俺たちはお前の復讐を手伝ってやる」
"契約成立だ…"
低い声で耳元でつぶやかれた
「なぁ、優羅。俺さ、姉貴の学校行きたい」
「僕もー。今の学校あきたよー」
「だってさ。優羅。どうする?」
「…復讐を手伝うにはそうした方がいいかもな。で?莉琉。桜牙ってどんな奴らだ?」
「……どんなって…
仲間を信じない嘘に惑わされる簡単な人達」
乃依の嘘に簡単に引っかかった
あんなの、嘘じゃんか
イジメなんて大ッ嫌いだ
だけど私を裏切ったのは紛れもない事実
ーグイッ
優羅に腕を引かれ抱きしめられる
「辛いんなら、なけ。胸ぐらいかしてやる」
「辛くなんか………」
言葉とは裏腹に目から涙が落ちる
「ここの奴らはお前を見放さない。
だから、安心しろ。絶対に護ってやる」
一定のリズムで頭をぽんぽんっとされる
それに余計安心してしまった
優羅の背中に手を回して泣いた
皆が微笑んでいたことなんて私は知らない
そして、皆の心の中で…
"この子は護らないといけない"と思った
ーカタンッ
駒が動く
今回はWHITE…白の駒が動いた