すぅちゃんは吹奏楽部に入っていて、
なかなか休みというものがない。
でも、今日はなぜか先生が二人とも
出張でいないし、最近疲れが溜まってる
ってことで休みになったらしい。
同じクラスだから毎日話すことはできるけど、
それでもなぜかすぅちゃんとは話が尽きない。
「ねね、奏。すぅのど乾いたから飲み物
買いたいんだけど。ホール行っていい?」
すぅちゃんはブランケットをたたみながら
私に尋ねた。
「ん~いいよぉ。私もなんか買う。」
まだ半分頭が寝ている私も、
頭を起こすために何か飲み物を
飲みたいと思っていた。
「じゃあ決まりねっ!ほらっ!早く立って!
行くよっ!!!」
すぅちゃんはソファに座っている私の
手を引っ張って私を立たせる。
そして、私達は音楽室準備室を後にして
ホールに向かった。