マイペースなおばちゃんと、しっかり者の美魔女さんのやり取りに笑いながら、私はついでに「陽介とのことはお父さんに内緒で」と口止めしておいた。
秘密を積み重ねていくことにちょっぴり申し訳なさを感じるけど、いくら仲の良いお父さんでも話しづらいことはあるもんね。
なんとか二人の質問攻めにあうのを避けられた私は、早々とお店を出て自転車に跨がった。
自転車に乗ると、あっという間にブライズがあるビルの前に到着。
その脇に停めさせてもらい、地下に続く階段を下りる時になって大事なことに気付いた。
「今の時間って、お店やってない、よね……?」
現在、午後二時半。スナックなんだから、昼は営業している所は少ないんじゃ?
何も考えずに来ちゃったよ……私のバカ。
今さらながら自分の浅はかさに呆れるけれど、一応また足を進め、お店のドアの前まで来た。
すると、ドアに掛けられていたプレートは、案の定“CLOSE”。やっぱり……と肩を落とした、その時。
「お嬢さんがこんな時間にこんな所にいるなんて、何の用かしら?」
聞き覚えがありすぎる野太い声が、私の背後の階段の方から聞こえてきた。
秘密を積み重ねていくことにちょっぴり申し訳なさを感じるけど、いくら仲の良いお父さんでも話しづらいことはあるもんね。
なんとか二人の質問攻めにあうのを避けられた私は、早々とお店を出て自転車に跨がった。
自転車に乗ると、あっという間にブライズがあるビルの前に到着。
その脇に停めさせてもらい、地下に続く階段を下りる時になって大事なことに気付いた。
「今の時間って、お店やってない、よね……?」
現在、午後二時半。スナックなんだから、昼は営業している所は少ないんじゃ?
何も考えずに来ちゃったよ……私のバカ。
今さらながら自分の浅はかさに呆れるけれど、一応また足を進め、お店のドアの前まで来た。
すると、ドアに掛けられていたプレートは、案の定“CLOSE”。やっぱり……と肩を落とした、その時。
「お嬢さんがこんな時間にこんな所にいるなんて、何の用かしら?」
聞き覚えがありすぎる野太い声が、私の背後の階段の方から聞こえてきた。