―蓮side―


俺は10番か。
窓側の二列目の後ろとかまぁまぁだな。
まぁ後ろだからいいや。

俺はそう思ってとりあえず席を移動させた。


………え、机が勝手に動いてる?!?!

俺はこっちの席に向かって歩いてくる机にビックリした。


「あ。」

机から顔がヒョコッと顔を出した。

って……結城じゃん…!
なぜか俺は嬉しかった。

「あ、、あーーーーー!」

俺は結城のデカイ声にびっくりして結城の方を見た。

「あの時の失礼な人…!!」

あ、あの時のことか(笑)
可愛いなこいつ(笑)

「今俺机勝手に歩いてきてると思ったわ(笑)」

「なっ////」

「てか一番後ろで見えるの?(笑)」

「見えるし!でも瀬野君いじめてくるから一番前と交換してくる。」

はっ?!ちょっとまてよ。
普通にやだわ。
俺のせいでってゆーのが嫌なんじゃなくて、俺はコイツのとなりの席がいいと思った。
俺は思わず結城が歩こうとした腕を掴んで引き止めた。

「だめ。お前は俺の隣の席なの。」

「え、ええ…。」

「いーから。」

「う、うん。」

彼女は少し驚きながらうつむいて頷いた。
やべぇ可愛い。俺はそんなことを考えながらほかの周囲の席も見てみた。