でも、気付いたんだ。



 菜緒がいる帰り道と、いない帰り道は、こんなにも違う。




 全ての景色から、色が無くなっていくようだった。




 明るいはずなのに、何かが暗いんだ。




 俺自信も、つまらないと感じていたんだ。