菜緒に好かれることは、俺にとって氷河期が到来したことと等しい。



 メンドクサイし。



 「恋愛対象には入らない。」



 と言ったこともあった。



 「俺はお前のこと嫌いだから。」


 傷つけるような言葉を投げかけたこともある。