「俺たちは、」



 浅葱が何か言いかけた。




 「俺たちは、…なに?」


 
 「俺たちは…、少なくとも俺はお前のこと友達って思ってる。



  すごく、大事な存在だと思ってる。」



 「………」



  やめてよ、そんなこと言うの。



 「楽しいことがあっても、嫌なことがあっても、悩みすらも相談してただろ?」



  そんな、遠い昔の記憶だよ。