10時に待ち合わせ。


友達に連れられて来た人は、どこかで見たことあった。

「えり、こちらが彼氏候補の仁くん。えりが前から気になってた人だよ。良かったね～仁くんもえりのことが、気になってたみたいよ。」

私は、友達が連れて来た人に驚いて言葉がでない…。

だって、会社の一番人気なんですから。

こんな私のことを、気になってたなんて、嘘だよね。

って思いながらほっぺをつねる。

「えりさん、痛いでしょう。」
爽やかな声で呼ばれた。

私は、慌てて手をはなした。

「ごめんなさい。夢かもしれない？と思ってしまって…。」
「えりさんは、夢だと思ってたんだね。違うよ。夢じゃないよ。」

私は、友達にありがとう。って言っていた。