はぁ。





こんなため息がクラスの至る所から聞こえた



そう、もうすぐ入試なのだ


みんな行きたい高校の為に必死だ



私は私立の推薦で基本笑っているだけで受かるようなものだから
なるべく邪魔しないように、と
廊下で私と同じ推薦で受かった友達の里奈(りな)と話していた。



少し経った頃、

里奈から勇太が仙台の高校に進学することを聞いた

小さい頃から野球選手を目指している勇太。

その仙台の高校は野球で有名でずっと行きたいと言っていた


自分のことのように嬉しかった



おめでとうと言いたかったけどそれを言う権利は私にはないな
と思ったから心の中でおめでとうと言った