「ちょっと待って!」 繁華街を抜けたもう少しで家に着くところで誰かに声をかけられた。 振り向くと、そこにいたのは黒髪で端正な顔立ち男の人だった。 同じ学校ではない、どこの制服だろう。黒くて格好いい。 「えっと…。何でしょうか?」 「えっ!!俺忘れられてる!?」 あれ、さっきの声によく似ている。 やっぱりこの声どこかできいたことがある…。 それにこの雰囲気…。 「あっ!!シンタさん!!!」