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「もう、あーちんったら酷いよお」
「何がよ」
新学期早々、何が悲しくて私はこんなやつとお昼を一緒しなくちゃいけないんだろう。
ぷくーっと真夏を乗り越えて尚色白い頬を膨らませた川端さんは、私を上目遣いで睨みつけた。
でも特別にケアしていたわけじゃなく、ただ単に友達がいないから家に引きこもっていたせいで白いだけかもしれない。かわいそ。
「イズミールと遊園地行ったんだって!? どうしてきらりも誘ってくれないのお!?」
「……何で知ってる!?」
「そりゃあ知ってるよぉ、きらりとイズミールはあーちんときめかせ大作戦を企てた仲間だもんー」
「だからなんなの、その頭悪そうな大作戦は」
コンビニで買ったメロンパンに齧りついて、眉を顰めた。
そうか。川端さんと早川は夏休み中も連絡を取り合っていたのか。
……まさかと思うけど、観覧車でのことは話してないよね? まさかまさか。